2006-01-01から1年間の記事一覧

今年のベスト10(書籍編)・後編

順番は関係なしね。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ②小島信夫『うるわしき日々』(講談社文芸文庫) ・追悼。 ・小島信夫の小説を今後読んでいく上でポイントとなるのは、主人公の「家」というイレモノに対する拘泥だろう。そこには、「家父長」という既成のコードに…

今年のベスト10(書籍編)・前編

・今年はあまり新刊を読んでいないのですよ。再読を含めて今年読んだ本を選びます。一位以外は順不同。で、一位以下は明日発表します。 ①小林信彦『夢の砦』 ・二段組で、確か500ページくらいある大著。それでも一気に読みました。青春小説かくあるべし、…

今年のベスト3(映画編)

どんどん行きます!数はそんな観ていないけどね! ①『ミュンヘン』(S・スピルバーグ) ・これ今年の公開だったよね?おそらく誰も褒めないと思うのだが、『シンドラーのリスト』ラインのスピルバーグ映画って結構好きなのですよ。 ・村上春樹は、デビッド…

今年のワースト3(書籍編)

①京極夏彦『邪魅の雫』 はい堂々の一位です。ボリュームがあればあるほど不満が募る最近の京極堂。ページの多さが肝であるだけに、この悪循環は致命的だと思います。ちなみにですが、今回こそは挽回してくれているはず、って期待してもやっぱり裏切られ、で…

今年のベスト3(新書編)

・最近新書ばかり読んでいる。 ・幻冬舎やら朝日新聞やら新規参入がまだまだ続いていて、玉石混交の度合いが一層高まっている新書業界。このおかげで「石」のあまりの劣悪さに目を覆いたくなるようなケースが増えた一方、「玉」のレヴェルが異様に高まってい…

今年のベスト3(ライブ編)

①大江慎也(7月30日@フジロック) 全部一緒に歌いました。復帰後のライブはDVDやらTVKのミュートマなんかで随分と観てきたけど、ナマで体験したというのを差し引いても、この日がベストだったはず。歌だって演奏だって相当に荒っぽかった。でもそ…

良いクリスマスを!

・スタジアムで実施されるスポーツの開会式で、北島三郎とか松田聖子とかあややとかエロカワの教祖なんかに国歌を独唱させる、という場面にしばしば遭遇する(適当に名前を挙げたから、固有名には事実誤認があるかもしれない。そのへんはスルーの方向で)。…

DCPRG@代官山UNIT

・オールナイトのイヴェントはもう年齢的に限界か。その場では思いきっり楽しめるのだが、どうにも翌日に疲れが抜けない(最近は酒もこのパターンなんだよね)。ぐったりとしているうちに今年のクリスマスは終わりそうだ、と思っていたところに伊藤里絵たん…

今年のベスト5(アルバム編)

①木村カエラ『circle』 ・いや冗談抜きで。宇多田ヒカルの快進撃時にはちっとも反応することがなかった僕なのですが、カエラの歌の上手さには感激しっぱなしです。バックをセンシティブなミュージシャンで固める方法論の行き着いた先が、サディスティック・…

なんですか、これ?!

・誰か教えを請う。クラプトンの「レイラ」で、後ろで妙なステップ踏みながらギター弾いているのはおそらくジミー・ペイジで、キーボードはS・ウィンウッドで、リズム隊はストーンズのビル・ワイマンとチャーリー・ワッツ。メンツの若さからして、七十年代…

とりあえずモーニン

・若い女の子とカラオケ行ってビックリするのが(って、そんなこと滅多にないんですけどね)、彼女達のリズム感の良さだったりする。いやもうパラダイムが違うと言うか、今ワタシは日本人の進化の大きな転換点に立ち会っているのだという感慨に耽ってしまう…

『硫黄島からの手紙』を観てきたよ。

・『硫黄島からの手紙』を観てきたよ。・まず、もう以前から気になって気になって仕方がない最近のCMのトレンドについてだが。 ・映画を観終わった客が、「素晴らしかったです」と泣きじゃくりながらコメント残すあのCMのことですよ。この映画もまあ、そのテ…

『AA』を観てきたよ。

『AA』を観てきたよ。 ・一時開始で、途中に休憩をちょろちょろ挟みながら、終了は九時半。会場のアテネフランセのホールの寒いことったらなかった。コート着込みながら観ていましたよ。客は確か七人でした。 ・青山真治による間章のドキュメンタリーフィル…

『麦の穂をゆらす風』を観てきたよ。

・重いな。 ・アイルランドの独立とその後の内戦を描いた映画。主人公とその兄がともにアイルランドの独立を目指してイギリスとの戦いにコミットするのだが、後に内乱に突入すると二人は敵味方に別れて・・・、というお話。ただ、映画の中では、二人が兄弟と…

カヒミ・カリィ『Nunki』

・コーネリアスの新譜なんだが。ちょっとキツイんだよな。 ・いや皆様が諸手を上げて絶賛なさるのは分かりまするのでございます。音響的な快感はちょっと他に類を見ないという点については、賛成するのにやぶさかでない。ポップ・ミュージックの新たな地平を…

で、DIP

・前のエントリで書き忘れたんだが。いやさ、DIPが終わってからのセッティング中のドラムの音出しがね、妙にウマいと思った、と言うか、「音が達也っぽいな」と思ったんだよね。そのときすぐさまフロアに駆け寄っていれば、と少し後悔する。サウンドの記名性…

フリクション

・ロフトの入り口前で、「チケット余ってませんかねえ」と若者に声を掛けられる。この優越感、気分良いですね(笑)。ちなみにワタシ、35番でした。LOFT着いたとき既に開場していたから、意味ないんだけど。 ・DIPのライブでここまでもみくちゃにされ…

『紀子の食卓』を観てきたよ。

・宮台真司の映画評は『リリィ・シュシュのすべて』を観て以来話半分ってところにしている僕としては(まああの映画も、琴線に触れる部分はそれなりにあったんだけどさ)、宮台真司がいかにも好みそうな主題であるし、前半部分の照明の感じとかまんま『リリ…

『カポーティ』を観てきたよ。

・物語の展開が分かっているとはいえ、凄く面白かったよ。 ・凄いな、主演のフィリップ・シーモア・ホフマン。「うわあ、カポーティってマジでこんな感じだったんだろうなあ」と思わずにはいられない感じ。 ・いや、カポーティの喋りも動きも実際には観たこ…

久しぶりの読了本

・京極堂の新作を読んだよ。 ・ストーリーと関わる形で提示される、妖怪とか民俗学とかそっち方面の情報の細かさと膨大さで読者を圧倒する。というのがこのシリーズの肝だったと思うのだが、ここしばらくの作品ではそうした薀蓄語りが著しく減っている。これ…

今日のスパム

・まあ習慣として貼り付けておく。『里見八犬伝』を踏まえていて、インテリ心を擽るって感じ?※ ※ ※ ※わたしの家には1匹の犬がいます。 わたしが14歳の時にこの家に養子にもらわれてきた時はその犬は仔犬だったのですが、どんどん大きく成長していって今では…

黒沢清『LOFT』を観てきたよ。

・いや良かった。奇を衒うことなく(って、黒沢清の映画にすれば、だけど)ストーリーをストレートに語った感じ。途中で置いてけぼりを食らうことがなかった黒沢清映画って初めてではないかしら。 ・現実と夢、生と死との間の壁が溶解した世界をうまく構築し…

こんなのあるんだ。

http://www.youtube.com/watch?v=-4Zde5wYe04撮り方からすると結構オフィシャルぽいけど、こんな映像があったのかと、かなりビックリ。ネオアコテイスト全開が時代を感じさせるし、特攻隊ハチマキを締めたドラムにも失笑感を覚えるが、そんな中やっぱりギタ…

大変大変!

・新宿ロフトの十月二十四日(火)が!・やべえ。チケット死ぬ気で取らないと・・・。

スガシカオ『PARADE』

・今週の「sakusaku」にゲストで出演中のスガシカオ。昨日の白井ヴィンセントとのバンド体験話には笑った。高校時代ポジパンのバンドをやっていたスガシカオ。ライブハウスに鍵を掛けて客に向かってキュウリ投げつけていたらしい。ライブ中にバルサンを焚い…

今週の全米トップ40

パリス・ヒルトンとブリトニーのゴシップネタはもう良いよ(笑)。お腹いっぱい。 ・Cassie「Me and U」(今週第三位) カッコ良い。キャッチーさをあえて迂回していくような曲の展開が好ましいし、何より、ミニマルな音響派って感じのバックトラックに乗っ…

傷痍軍人さんたちはどこに行ったんだろう?

・A級戦犯の霊は安らかに眠っているのだろうか。 ・巣鴨プリズンの跡地(サンシャイン60)には、夏のこの時期になると人魂がぷかぷかと飛ぶという。池袋を流すタクシーの運転手の間では結構有名な話らしい。 ・これ、子供の頃に読んだ「本当にあった怖い…

バルサンを焚く。

・最近マメに自炊をしているのです。 ・色んなものを作った。トマトと豚肉にカレー粉をまぶした炒め物(平野レミのレシピを参考にした)なんか、なかなかの出来だったよ。ただ、生ゴミの処理が甘かったから、最近ちっこいハエがちょくちょく台所に飛んでいた…

ケイ赤城@横浜ドルフィー(八月十日)

・ロックには飽きた。 ・なので、毎年夏に来日する赤城ケイのライブに行ってきました。これで五回目くらいになるのかな?これまではピットインとかボディ&ソウルなど都内で観てきたので、ドルフィーで観るのは初めてのことでした。 ・プログレのような(←こ…

これは凄い

これは凄い。普段はそんなに信頼置いていない『ミュージックマガジン』のアルバムレヴューで絶賛していて、どんなものなのかねえ、と半信半疑でタワーで視聴してみたら、マジで素晴らしかった。フジ、来ないかなあ・・・。」jigajisanアーティスト: DJ QUIET…