フリクション

・ロフトの入り口前で、「チケット余ってませんかねえ」と若者に声を掛けられる。この優越感、気分良いですね(笑)。ちなみにワタシ、35番でした。LOFT着いたとき既に開場していたから、意味ないんだけど。

DIPのライブでここまでもみくちゃにされたのは、初めてでした(笑)。良かったです。詳しくは明日以降書くけど。

・しかしDIP以上に、今日の感動はFRICTION。それにしても二番手というのが意外な展開。「えー!」とか叫びながらわさわさと後方の客が前の方へ。僕も行こうかと思いましたが、混み過ぎていて無理でした。

・「ZONE TRIPPER」を聴いていた感じからすると、吐き捨てるやさくれ感を前面に出したヴォーカル?ってずっと思い込んでいたんだが、そんなことないのね。いや一見、吐き捨てる歌い方ではある。しかし、その表面的な印象とは裏腹に、ヴォーカルの細かいヴァイブレーションにまでビート感が裏打ちされている感じを受けた。つまり、技術的なコントロールのしっかりとした歌い方なんじゃなかろうか。これは意外な発見でした。

・曲そのものは8ビートなんだが、16分(もしくは32分音符)をしっかりと身体内でキープした中で歌っていると言えば良いか。それゆえ、パルスの細かさという点から、ヴォーカルの感触としてはHIP&HOPに近い感じすら受ける。日本で言えば、これまた全然タイプが違うけど、向井秀徳とか佐野元春とかを横に置くのが可能かも。

・だから、ある意味やたらとダンサンブルである。少し前、誰だったか(JOJO広重だった記憶がある)「東京ロッカーズの中でFRICTIONだけは垢抜けていた」みたいなことを言っていたけど、その言葉をふいに思い出した。

・さらに言えば、だからたぶん、RECKのベースと中村達也のドラムの二人、という変則的な編成は正解なんだろうとも思う(そこが引っ掛かって夏のライブに足を運ばなかったのはホント後悔)。演奏とヴォーカルとで、集中的にグルーヴ感に貢献するってことになるだろうからね。カッコ良さがワン&オンリーになる、という点も含めて。

・トリは恒松正敏。さすがギター上手いよ。しかし何と言うか、新日本プロレスの試合を観に行ったらメインイベントが木戸修シングルマッチだったとかそんな気分(笑)。