最近買ったCD.
■スリー・サウンズのブルーノート後期の傑作が、ようやくCD化されましたよ。時代も時代だから、まあ、全体として醸し出されているジャズ度はかなり低い。とは言え、GENE HARRIS特有の、カロリー高めの高音ピアノは相変わらずといった感じだし、バックのオーケストラともよくマッチしている。上質なアーバン・ミュージック。
■アーバン・ミュージックって言い方はどうよ!?、ってツッコミどころなのかもしれないけど、結局のところ、ブルーノートというレーベルが目指していた理念とは一貫してそこにあったんだと思う。1500番台だろうが4000番台だろうが、はたまたLA期だろうが、それはずっと変わらなかった。ハード・バップからフュージョンへという形式の変遷は、「都市」というトポス(もう少し的確に言えば、「都市」という場所におけるブラックネス)に対して忠実に向き合い続けた結果だった、つまり、ブルーノートが変わったというより、それは「都市」という場所の変化の結果だったってことなんじゃないかな。そんなことを考えさせられた。
■って、理屈はさておき、文句なく気持ち良いですよ、これ。それにしても。ブルーノートのCD化って、物凄い勢いで東芝EMIが頑張っていた時期があったけど、最近はすっかり手を抜いているよね。ずっと前にも書いた気がするけど、1500番台とか4000番台の名盤の再発はもう良いよ。もっとCD化するべきものがあるだろうに。
- アーティスト: Three Sounds
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 2008/06/23
- メディア: CD
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