ヤマジのトークショー

[ロック]「小野島 大のロック夜話 第4回」@円盤(高円寺)


ヤマジカズヒデトークライブ。ヤマジのトークライブというもののありえなさはどのくらいなものかと、会場へと向かう中央線の中で考える。小学生のニューハーフコンテスト並みというのと、灰野敬二のモノマネコンテスト並みというのが思い浮かぶが、くだらないので止める。


・ロック夜話、初めて参戦しましたが、今までで最大の動員数だったとのこと。


・しかしここはヤマジ先生。一時間半の遅刻をかまします(;´д` )。暖かい失笑で迎えるファンと表情から苛立ちを隠せない小野島氏のコントラストがなんとも。しかもヤマジ氏のミクシィ見たら、開始予定時刻の一時間前に書き込んでいるよ(笑)。あとは思いつくまま書きます。



・ヤマジ登場前に会場で流れていたビデオ凄い。村八分やらジャックスやらじゃがたらやらフリクションやらアシッド感覚が濃厚な昔の日本映画とかが、断片的にガンガン流れる。なんだ、あれ?


トークショー開始。最初はテレヴィジョンなどニューヨーク系のパンクが多め。小野島氏の「どこがよかったんですか?」という問いに、ヤマジ氏が「・・・ギターっすかね」と返して会話が止まる事態が二度ばかり繰り返されて会場からは失笑。「こうなると思ってたんだよなあ」と主催者の小野島氏もこれには失笑。


・打ち合わせもせず開始したので、ヤマジ氏の音楽ルーツを徐々に辿ることなく、思いつくまま音楽を流す感じで全体は進行。音楽を聴き始めたきっかけをなかなか話さないヤマジ氏。小野島氏「フォークって誰?吉田拓郎とか?」ヤマジ氏「いや、それは言えません・・・ベルリンの壁で歌ってた人です」っつーことで長淵剛(笑)。確かに言えませんな。長渕は今でも弾けと言われたら弾けるそうです。あと、その頃作った曲が百曲くらいあるとのこと。


・最近色々なミュージシャンとのセッションに精を出しているヤマジ氏。とは言え、結構オイシイ話を逃しているようで。


①最近中村達也とセッションしたヤマジ氏。ロザリオスで一緒にやりましょうと言われたんだけど、そのメールをほっぽっておいたら別のメンバーが決まっていたらしい。

フリクション流した後にヤマジ氏「レックとやりたいですね。」小野島氏「この間、中村達也とレックと大友良英がライブやってたんだけど、フリクションの曲をたくさんやって」と言われると、ヤマジ氏「ギター、どうでした?」と即座に反応。実はこれまた中村達也から「こんどレックさんとやろうよ」と言われて、「いいっすねー」と返した会話を交わしていたらしい。小野島氏に「その言い方じゃやる気ないと思われていたんじゃない?」(笑)。


・お休み中のdipについて。ナカニシとヨシノは長男ではなく自分だけが長男ということもあってか、二人を引っ張らなくてはいけないし最近緊張感ないしそうやってメンバー引っ張るのにも疲れたし、「休もうか」と言おうとしたらその前にナカニシに「疲れた」と言われて休むことになったらしい。ヤマジ氏は「何でオマエがそれを言うか!」ってな感じだったそうです。


・というわけで、dipの再開は、「オレが言うよりみんなが街でナカニシに会ったときに再開してほしい、と言った方が効果的」(笑)とのこと。ただ、12月にルースターズのトリビュートの関係で、dip、ライブするそうです。


・そのルースターズのトリビュートの音源も聴けました「She Broke My Heart's Edge」と「Je suis Le Vent」。両曲ともほぼ完コピに近い感じだけど、すっげーカッコ良いっすよ。「She Broke My Heart's Edge」のヤマジのヴォーカル、たいへんな色気があります。前から思うけど、最近のヤマジのヴォーカルって前より格段に良いんだよね。


・UAもついでに聴けました。外山明、UAという菊地成孔的な人脈とヤマジっていうのはなかなか面白い組み合わせだけど、こちらもギターがカッコ良い。


・流していた音源を思い出せるだけ。戸張大輔、ニプリッツフリクションペイヴメント、インターポール、二ール・ヤング、セルジュ・ゲンズブールデッド・ケネディーズ、ゼッペリン、カン・・・。インターポールは「大江のいた後期ルースターズっぽい」というヤマジ氏のコメントでしたが、いやもうこれ、ほとんど後期ルースターズのコピーですね。


・進行がダレた箇所も多々ありましたが、ヤマジ氏の家で淡々と曲をあれこれ聴かされるといった趣もあり、なかなか楽しめたイベントでした。