dip@新宿ロフト

新宿LOFTっていつ以来だろう?数年前にグルーヴァーズに行ったきりかなあ。あと、dipでもロフトに何度か足を運んでいるはずだが、いつのことだったか。場所とハコの造りを完璧に失念していました(帰りに出口に辿り着けないでやんの・苦笑)。「ルーフトップ」って読み応えあるよなあ・・・。ニューロティカの記事とか見ると、ああロフトだ。と思わずにいられない。この間TVKで久しぶりに観たら、ピエロメイクのボーカルの人が随分と年を喰っていていて、頭の毛が何やら・・・って全然話が反れた。


・で、今回のロフトはチケット売り切れ、というありえない事態に遭遇したわけで、こうなったら今日は野音ROVO代官山UNITのヴィーナス・ペーターとかに行ってしまおうか?!とヤケクソ気味になっていたのですが、ミクシィのdeepersコミュの方に譲ってもらい、ほっと一安心。いや、努力した甲斐がありました。たいへん良いライブでしたよ。


・一曲目「13階段への荒野」から力の入った演奏。いつもだと立ち上がりが悪くて、最初の数曲はバランスを整える助走みたいな感じになってしまうのに、これは嬉しい展開。


・選曲も嬉しかった。「Waiting for the Light」とか「Water Color」とか、いったい何年ぶりの演奏なんだろう?「Water Color」は、もしかしたらライブで初めて聴いたかもしれない。この頃の曲は、もう過去の頃の曲ということで封印されちゃったのかなあ、と思っていたし、正直、曲の出来不出来とは別のレベルで(いや、両方とも素晴らしい出来の曲だ)、今のバンドのカラーにそぐわないのかもなあ、という気もしていたのだけど、なかなかどうして。特にアレンジを変えているわけでもないのに、今のdipのスタンスにしっかりとフィットしていた。ただ、同じ昔の曲でも、「スラッジ」のような最近のCDに収録されている曲と比して、お客さんの熱が若干引いていたのは確かだったかな。でもまあ、これは新しいファンが増えている、ということで慶賀すべきではありますよね。再発とかしないのかなあ?あと、「Amp Hate Mine」とかも嬉しかったな。


・ちょっとギターが出ていないで苦しいのかなあ、と感じられた箇所も正直言うとあったにはあった。でも、何と言うか、とても高いハードルとして頭の中にある音を、現実に鳴らそうという執念の深さがライブの間ずっと一貫していて、それがとても素晴らしかった。だからこそ、「この坂道の途中で」のイントロのギターは、もうずっとついて行きます!先生!という感じに聴こえたのだろうし、最後の「9souls」も、非情に熱の入った三人の演奏として結実したのだと思う。長いライブとしては去年以来になるのだけど、あの時のクアトロより充実していたんじゃなかろうか。


・で、次のライブはいつのことやら、という感じなのだが、こういうライブを毎回味わえるのであれば、半年に一回というペースでも良いのかな、という気がしないでもない。その活動ペースがバンドの活動に良い形で緊張感をもたらしていて、今後のプラスになるのであれば・・・、って、そんなことないですか? id:mikkさん?(笑)。はじめましてでした。お会いできて嬉しかったです。id:ahtenaさんは、まあまた今度ご一緒しましょう。


・「ユリナノー」って、俺も含めて誰も叫ばなかったな。でも、ああいうテンションのライブだと叫ぶのも変だものね。


ダモ鈴木、行きたいなあ・・・。でもフジロックだ。ダモ鈴木はてなでキーワードになっていることにたったいま驚愕(笑)。ヤマジ氏をして「気難しい」と言わしめるダモ鈴木。昔、インタビュー読んだ限り、そうでもなかった気がするが。