読了本

飯尾潤『日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ』(中公新書


■難しかったお。


■官僚の領分と政治家の領分がごっちゃになっている問題について論じた本。ってとこでしょうかね…。いや、小泉が自民党を「ブッ壊した」のって、橋本龍太郎があってこそだったとか(これ、きちんとおさえとくべきところだと思う)、自民党と政府をごっちゃに考えるべきではないとか、議院内閣制って大統領制よりも権力が集中するシステムなんだとか(ここら辺に「ヘ〜」とか思っちゃうのは、オイラの政治リテラシーの低さなのかもだけど)、まあ、勉強にはなったところはなくはなかった。しかし大半は歯が立たなかった…。これはもう、新書と言うより、専門書の領域に達していると思うんだな。


■「新書ブーム」とかで、あちこちの出版社が新書業界に参入した結果、オバチャンがご飯大盛りにする店はどうたらこうたらとか、適当に生きるとか、モテがどうしたこうしたとか、不思議な本も数多出るようになった。けどその一方、(これは前にもどこかでエントリ書いたけど)、いや、もうこれ、研究余滴って言うよりハードな専門書じゃん。という本も随分と出されるようになった気がする。加藤陽子氏の戦争関連書とか。格差社会


日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)