懐かしの90年代(13)

■京都のバンドって言われて思いつくのはな〜に?


裸のラリーズ村八分ボ・ガンボス(もしくはローザ・ルクセンブルグ)?くるり?どれで答えるかで、世代が分かるって話なんでけど。オイラはもちろん、ボ・ガンボスって答えるよ。


■バンド・ブーム期の最後の良心、ってところになるのかな。いや、ロック・メディアにおいては、インディー界でメジャー・デビューしていない最後の大物、的な扱いをされていたと記憶する。それから約二十年。DIY精神の浸透、と言うのも大きいのだろうけど、何より、レコーディング、CD製作、プロモーション活動、その他もろもろが個人経営で十分成立するほどに技術が進歩したおかげで、「メジャー・デビュー」という言葉はすっかり空洞化してしまった。あの頃、多くのバンドにおいて「いつメジャー・デビューするのか?」ってなことが大きな話題になっていたことって、ホント、十年一昔、って気がする。


■それはさておき、だね。曲は「トンネル抜けて」。超名曲だ。UAとリトル・クリーチャーズが競演しているバージョンも、結構泣けるよね。



■どんとって、「村八分」的要素がそこはかとなく漂っていたように思う。カブキ者的異形性が彼の発するオーラからは感じられた、と言えば良いのかな。人間的には超ナイス&ピースフルな人だったのは想像に難くないんだけど、実は、見た目的に「ちょっとヤバイ感じの人じゃね?!」って思っていた。彼の衣装がいつもこの映像みたいだったから、ってのが大きいと思う。いや、オイラもチビッコだったわけだよ。この程度のカッコで引いていたわけなんだから。でも、こうしたカッコっていうのは、彼なりのロック・ミュージシャンとしての矜持だったと思うんだよな。そして、それがどこかで「村八分的なるもの」と繋がっているのではないか、と。いや、何の根拠もないんだけどね。