懐かしの90年代(6)

■えいっ、八十年代ですが。まああと二ヶ月で九十年代ってことで。


■RCの「カヴァーズ」は、ちょっとメッセージ臭が強くてノレなかった覚えがある。とは言え、清志郎のことだから、「反原発盛り上がっているみたいだから、ま、そこでいっとくか」的な、「君が代」騒動のときと同様、祭りに乗ってみました的なところでしかなかったんでしょうけどね。


■しかし反原発って、ちょっとしたムーヴメントではあった。オイラも広瀬隆は読んでいたよ。『危険な話』だったっけ?今の若者と違ってオイラたちは政治的意識が高かった?いやいやそんなはずはない。大塚英志がどっかで指摘していたように、『危険な話』って、「ユダヤ財閥が裏で世界を操っている」という、オーソドックス極まりない陰謀論がベースになっているわけですし。ちょこっと政治的意識の高い現在の若者が、嫌韓流とかよしりんとか読んでいるのと何ら違いはない。だから若者の右傾化とか嘆くの禁止。総括とか言って殺し合いしない分、よっぽどマシだという話ですよ。


■何が言いたかったんだ?そうそうタイマーズ。これは好きだった。ストレートど真ん中の、言い訳無用のラジカリズム。「ロック」が「ロック」である所以が、ダイレクトに伝わりますよ。もし君がラジカルになりたければ、「お○○こ」ってテレビで叫べば良い。それ以上でもそれ以下でもないわけです。FM東京腐ったラジオ!今はどこのFMも腐っているって?


■併せて元ネタも。幼稚園の頃、12チャンの『おはようスタジオ』(って、今と違う番組があったのですよ)がやたらモンキーズをプッシュしていて、モンキーズ、大好きだったんだよね。三十代半ば頃の東京育ちの人間って、モンキーズ好きが多いはず。なはずなんですが、どうも身近にはいないんだよなあ。