懐かしの90年代(5)

■これも九十年代じゃない。去年再結成されたVENUS PETERの新曲(って言っても、去年の曲だけど)。・・・、今のこの時代にこういう音を出す必然性は全く分からないと言えなくもないのだが(ワウを効かせた16分のギターが聞こえた時は、ホント、笑いそうになった)、一つのスタイルとしてきちっと昇華されているから、説得力が妙に強いんだろうな。いや何か良いじゃないですか。後半になるに従って胸キュン度が段々とアップしていくのも、とても好ましい。


■でもやっぱり、この音って、何と言うか、十年振りに再会した友達が、なーんにも変わらない様子で僕の前に現れた感じに似ている。で、その友達と色々話す。昔と変わらず、すげえ楽しい。でも、その友達に、「じゃあ、また明日も会おうぜ」って言われると、別に明日は暇ではあるはずなのに、しかも今日こうやって会ってとても楽しい思いを味わっているのに、いや、どうかなあ、って思ってしまって、「いや、明日は仕事がちょっと・・・」、って断ってしまいたくなるような・・・、分かりにくいか?この微妙な感じ。


■しかしもしかしたらひょっとすると。そういう「居心地の悪さ」をリスナーに突きつけるがために、この音を07年になって出している、という戦略だったら、物凄くラディカルだよな。そりゃこちらの考え過ぎか。しかもちまちましたラディカリズムだよなあ、そうであったら(笑)。


■ライブ、どんな感じなんだろうな。想像するに、同い年くらいの女性とか多いんだろうな。で、結構、あの頃はとっても人目を惹く女の子だったんだろうなあ、っていう印象を僕に与える女性、で、今はやはりお美しいですなあ、みたいな人が多そうな気がする。ちなみに一昨日行った岡村ちゃんのライブもそんな感じだった。小学校とか中学校のクラス会ってこんな感じなのかな?って、クラス会に行ったことのない僕は思ったのでした。