懐かしの90年代(4)

・八十年代の終わりに(←90年代じゃないじゃん・笑)、「メジャー・デビューしていない最後の大物インディー・バンド三つ」というカテゴリーがあった気がする。「スターリン」と「じゃがたら」が確実に入っていたと記憶するのだが、もう一つのバンドが「筋少」だったか「ウィラード」だったか・・・、ってググッたら全然大きな勘違いですよ!「ウィラード」と「ラフィン・ノーズ」と「有頂天」が、「インディーズ御三家」と呼ばれていたのでした!しかもそれは八十年代半ばの出来事ですか?そのころまだオイラ、日本のロックなんて聴いていないよ!『宝島』で後から知ったんだな、きっと。しかし、「インディース御三家」という呼称は、どうかなあ、と思う(笑)。


・勘違いを気にせず先に進む。「スターリン」と「じゃがたら」って、オイラの中でカブッた存在だ。まだ若かりし頃のオイラが、『宝島』でお勉強して、「ああ、スターリンじゃがたらってすげえバンドなんだあ」って知って(耳学問ならぬ目学問、ってところだろうか)、、で、実際にリアルタイムで聴いたら、二つとも何が凄いんだかちっとも分かんなかったのだ。


・でもこれはオイラが悪いんじゃない。だって、「じゃがたら」のメジャー盤というのは、ゴミ以下なわけだろう。『RO』(ジャパンにあらず。昔はロキノン本誌でも、邦楽の紹介やインタビューが充実していたのだ。その頃からジャパンがあったにも関わらず)で、山崎洋一郎によってじゃがたらのメジャー・デビュー盤が酷評されていたのをよく覚えている。オイラも聴いて、「はあっ?」って思った。「南蛮渡来」とか「裸の王様」に関しては、アケミが死んだ後聴いて、「うわっ、マジで凄かったんだ」と思ったクチだ。


・で、今日の映像はスターリンなわけだ。このPVはなんか、凄惨だよな。「空耳アワー」並みの投げた演出が薄ら寒い。でもスターリンなんかでもPV出せた時代だってことは、金がやたらと余っていて、バブリーな時代だったってことだよな。このあたりが90年代っぽい。これを見て、やはりオイラは「はあっ?」って思った。元ルースターズ三原重夫が加入したから、ちょっと注目していていたんだけど、がっくし、って感じたんだよね。