JET@日本武道館

・JET@日本武道館に行ってきたよ。

・仕事が終わらず、大急ぎで武道館に駆けつけて、着いたときには「COME ON COME ON」の途中でした。セットリストを確認したら一曲目だったみたい。

・良い意味で、とてもよくパッケージングされたロックショーだった。曲順がちょっと、とか、演奏が粗かったとかmixiの書き込みにあって、そう部分もあったにはあったんだけど、曲が短いバンドだからあまり気にならなかった。ちょっと気になるかな、と思ったあたりで次の展開になっているという感じ。

・演奏技術が特に優れているというわけではないけれど、センスは抜群(ルックスもバッチリ)。荒々しく振舞っても、ホントはとってもお行儀が良い。なんか最近の若者って感じだなあと、ニコニコしてしまう。皮肉でもなんでもなくそう思う。だから逆に言うと、ギターのテクニックに求道性(これがリスナーにとってポイントではなくなった点に、へヴィメタ凋落の原因があると僕は思っている)もないし、レッドゾーンをぶっちぎる危険さも微塵もない。

・でもね。ロックたって、みんな大江慎也とか村八分とかシド・ヴィシャスとかアクセル・ローズとかみたいだったら、こっちも疲れるわけですよ。アンプの上だのバスドラの上だのに乗っかって、ギターをかき鳴らす姿から発してるロックのオーラは、薄っぺらいものでしかない。それは確かだ。だから、よくパッケージングされたロックショーだとさっき言った。でも、それが何か?と思う。良いじゃんよ。楽しいじゃんよ。エンターティメントってそういうもんだ。

・客層もそんな音楽性によく見合った感じだった。自分より1ジェネレーション下くらいの真面目そうな若者が一杯いて、程よい感じで拳を振り上げ、程よい感じでモッシュしていた。ああ日本は良い国だ。僕はニコニコしながらそう思った。とっても楽しかった。ダイノジも出てきて、アンコールの「ARE You Gonna Be My Girl?」でエア・ギターかました。二人はとても緊張しているみたいだった。こういう展開って、ちょっと余計な演出じゃん、って斜に思ってしまうところだけど、ちっとも気にならなかった。僕はニコニコし続けていた。