RESPECTABLE ROOSTERS→Z a'-GOGO LIVE@恵比寿リキッド

仕事が終わるかどうか微妙だったんで、チケットは取らずにいたんだけど、仕事を年末休みに回し(ここは泣く所)、馳せ参じました。

①BAREBONES+FUTOSHI ABE
途中から参加。パンクとハードロックの融合って感じ。もうこのコメントに思い入れのなさが滲み出てますが。アベフトシってミッシェルガンの人だったけど、ミッシェルって個人史的にハマらなかったしな。

dip

ドラムが加藤鷹に!?って思ったらナカニシでした(笑)。ナカニシ久しぶりのライブだったんでしょうが、なかなか快調な感じ。ヤマジのギターがあまり音が出ていなかったようだけど、バランスが悪かったのかなあ? 途中で演奏していたネオアコっぽい曲でのナチュラルトーンの音色は胸に響くものがあり(ドラムとのコンビネーションも絶妙だった)、エフェクター類の不調だったかと思われますが。ベースのシールドも途中で抜けるし、まあ、らしいと言えばらしい(苦笑)。

HEATWAVE

盛り上げますなあ。本日のベストか。池畑潤二のドラムも山口洋のボーカルとギターも、ベテランならではのグルーヴ感としか言いようがない。っつーか山口洋。僕が高校生の頃からベテランミュージシャンっぽいオーラを出していたが、今なお変わらず。俳優で言えば老け役半世紀。笠智衆みたいなもんか(違うか)。


勝手にしやがれ
ジャズが好きなものだから、この類のバンドって、もっと管とかサックスとかがばりばりソロ回して欲しいなあ、って思うんですけどね。あ、人気出るのも分かるなあ。という以上の感慨はなかったな。


⑤斎藤和義
アウェー戦度ダントツ。ですが、最後の曲のメロの美しさ、ギターのサイケな感じにはグッときました。


Radio Caroline
ルースターズのカヴァーを何曲も演奏して、今回のコンセプトにもっとも則ってましたね。ここも元ミッシェルか。「RESPECTABLE ROOSTERS→Z a'-GOGO」の一番ベストは、このバンドの「I'm Swayin' In The Air」だったと思う。フィル・スペクターっぽいドラムのイントロに、グッときたのだ。良いバンドだと思います。


⑦ROCK'N'ROLL GYPSIES

で、御大登場。いやあ。下山のギターも相変わらず上手いし、池畑のドラムも当然言うまでもなく。花田のヴォーカルは昔に比べて味が増している。カリスマ(の負性)を負わざるをえない大江はそれとして十分魅力的だ。だけどジプシーズのように、そうした記号性を一切漂白して、ナマの形で音楽の勝負を挑むスタイルも、やはりファンとしては大事にしなければいけないな、と改めて痛感。久しぶりにしばらく追っかけようかな。


前回のライブは五年位前か。そのときも、「大江は来るのか」という囁きが会場で何度か耳にされたが、今回も同じ台詞を聞かされたのはちょっと苦笑。あの時は花田メインのルースターズという形で出演していたはずだ(七時間くらいのイベントだったな)。妙な気負いばかりが前面に出てしまっていて、あのときの花田は、正直、とても痛々しかった。今回のジプシーズでは「フール・フォー・ユー」なんかもやっていたけど、ロック・クラシックのカヴァーとして演奏するというスタイルに貫かれていたように思う。そういう過去の自分(たち)との距離のとり方は、一つの生き方としてこちらに伝わるものがあって、なかなかに感動的だったのでした。