大先生の続き

ポール・ウェラー大先生の話の続き。


TVKで「全米トップ40」観てたら大先生のプロモが最後に流れてました。


・「全米トップ40」。喋ってんだか歌ってんだかよく分からない人(←ラップのことらしい・笑)が次々と現れてくるので、あまり縁がないといえば縁がない番組なのだが、「YESTER HIT」という昔のヒット曲を流すコーナーに関しては、ツボにハマる時はツボにずっぽりとハマるんですわ。今日なんかロクセットの「リッスン・トゥ・ユア・ハート」ですぜ、旦那。89年のヒット曲・・・、えー!もうそんな前なのかあっ!・・・。そうだよな。ロクセットって高校か中学の頃だもん。いま誰かがカヴァーしていて全米ヒット中らしいけど。さらに今日はディペッシュ・モードの新曲(!)なども流れて時空間歪みまくり。あとは八位あたりにチャート・インしていたバンドが全員実家暮らし、という話が出て微妙にウケタ。オーケンの「ライブ行くぞ!とギター担いでみたら実家暮らしなものだから、ケンちゃんプリン食べてく? よかったらみんなに持ってけば? なんて母親に言わて困る。」という有名なネタを思い出さずにはいられん。


・全然話が進まん。久しぶりに映像で観た大先生。「LEON」の編集長かと思いますた。


・そう言えば。と、id:mikkさんも同じようなことを言ってたことを思い出した(http://d.hatena.ne.jp/mikk/20051007/p2)。ヒゲの生やし方とか服のセンスとか「LEON」編集長と一緒だもんよ。しかも大先生、バンドメンバー全員を「チョイ悪オヤジ」センスで統一させる徹底した悪ノリぶり。まあ皆それなりに板についているものの、スティーブ・ホワイトなどは以前はぽっちゃり系板前という風情だったことを思えば、人間変われば変わるものであるとなかなかに感慨深い。


・だが。今の大先生のセンスが是か非かを問う以前に、何人も大先生のファッションを真似してはいけないということは何度でも我々は確認しておくべきではあるまいか。神聖ニシテ犯スベカラズ。大先生の歴代ファッション。モッズ・スーツに始まり、フレッド・ペリーのポロシャツにしても「裸足に革靴」にしても、さらに「薄手のセーターを肩から掛ける」にしても、そして現在の「LEON」系ファッションにしても、それは大先生だからこそ似合うというものであって、他の雑魚どもが真似てみたところで、村のちびっこのど自慢コンテストの優勝者がカーネギー・ホールの舞台に立つようなものなのである。経験者が語るのだから間違いはない(←大恥)。


・そう言えば。「裸足に革靴」は石田純一が現在やっているのであった(この間ワイドショーにそういう格好で出ていた)。これは不敬罪に値しよう。おっとそう言えば、「薄手のセーターを肩から掛ける」は、かつてトレンディー・ドラマが全盛期であった頃、石田純一の専売特許ではなかったか。「LEON」も重なるといえば重なる・・・。石田純一天誅が下されてしかるべきですな。


・ここで「結局ポール・ウェラーって、なんだかんだ言って石田純一なみのファッション・センスなんじゃないの?」という疑問が頭を過ぎった読者諸兄よ。それを問わないことによって私の観念は体系性を保っていられているわけで、そこは私の言説の虚の消失点というかラカン精神分析における「対象α」と言いますか・・・下らないからもう寝ます。