読了本

佐藤優国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)


・やっぱ「民度」って上げなきゃいけないのね。


・「民度を上げろ」という話を宮台真司あたりが言い出した頃、その言葉にエリート意識というか選民思想のようなものを感じ取って、強い違和感を覚えたものだった。けど、「権力」というものがここで描かれているような動き方、つまり、「権力」を何が(誰が)主として担っているのかは曖昧なまま、その意思の輪郭だけはやたらと明確、という動き方をするのであれば、やはり「民度」を上げるしか手立てはないなあ、と思ったのでした。あまりうまく言えないけどさ。


・しかし主人公カッコよ過ぎだぞ。なんだか、矢作俊彦の小説の主人公みたいだ。ハードボイルドとして楽しめます。


国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて