Paul McCartney 「Press」

  • これでビートルズ元メンバー全員、バツが付いたことになりますな。リンダと結婚していたときは、まあそれなりに火遊びもあったみたいだが、ともかくもこの人は今まで離婚を一度もしなかったのである。他のメンバーを振り返ってみれば、デビュー前から尽くしていたシンシアを捨ててヨーコへと移ったジョン。クラプトンにパティを寝取られたジョージと、離婚劇すらも過度にドラマティックな色彩を帯びている。さすがビートルズ。特に、クラプトンとパティとジョージの三角関係は、名曲「レイラ」を生んだわけだしな。
  • パティもシンシアもなかなか美人であったが(パティは確か女優だったはずだ。「ヤア!ヤア!ヤア!」にチョィ役で出ていたはず)、結婚前のポールの恋人、ジェーン・アッシャーも舞台女優だっただけになかなかキュートである。で、そのジェーンと別れた後、ポールはリンダと結婚するのだが・・・。ヨーコを選んだジョンと同様、同じ男として・・・おっと。以下は略。
  • 話を変えると、リアルタイムで初めて聴いたポールの曲はこの「Press」である。ちょっともヒットしなかったんだな、これが。この後、エルヴィス・コステロと組んだ「フラワーズ・イン・ザ・ダート」は佳曲の揃った好盤であるのだが、この曲の入った「Press to Play」は、ポールの全キャリアでもかなり微妙な位置にあるはずだ。この曲もそうだが、アレンジがちっとも優れていないのですよ。変に若作りし過ぎている、と言うか。松村雄策ですら、うまく褒めれていなかったと記憶する。
  • ただ、個人的には、洋楽を聴き始めて何もかも新鮮だった頃の曲だから、思い入れはとても強かったりする。だから今でもたまに聴く。歌詞の中にある「オクラホマはこんなんじゃなかった」という言葉は、今もって理解不能だが。


http://www.youtube.com/watch?v=PLSKNzT0Ve8&search=Paul%20McCartney%20press