オッサンとキューティー

奥田民生に會田茂一、くるりの岸田に田淵ひさ子っていう作曲家布陣。そんでドラムはQちゃんで・・・、ベースの佐藤研二ってマルコシアス・ヴァンプじゃなかったか?豪華なメンバーですなあ。で、当然ながらかなりグルーヴィーな出来です。センシティヴなオッサン・ミュージシャン達(田淵ひさ子はオッサンじゃないけど)がキュートな歌姫をサポートする、っていう構図なわけで、こういうの、好きなんだよなあ。ハルカリとかさ。スパンク・ハッピーとかさ。ちょっと違うけどピチカートとかUAとかね。なんて考えていたら、ああそうか。あのビールのコマーシャルは、その構図をサディスティック・ミカ・バンドが引き受けたというわけなのかと妙に納得。


・この溢れんばかりの「洋楽」臭さは、バック・ミュージシャンの嗜好性やテクニックっていうだけじゃ説明できないと思う。カエラにどれだけノン・ジャパニーズの血が混じっているのか詳らかではないけど、生得的なリズム感の良さによるヴォーカルの前面への突き出方、と言えば良いのかな。それが純・ジャパニーズの女の子とはやっぱ雲泥の差だよな、って感じで、「saku saku」初登場時の初々しさ、というより、ほとんど喋らず今後の番組の前途について朝っぱらから神奈川全域を不安に陥れたあの頃がなんだか懐かしい。2ちゃんの「saku saku」スレも大混乱だったものでした(苦笑)。「saku saku」新MC・中村優は既に割とこなれた感じになっていて、今後の伸びが逆に期待できない。という妙な不満を感じさせるのは、カエラがあってこそってなもので。


フジロックとか出てくんねえかな。サディスティック・ミカ・バンド名義で。ちなみにフジロックは先日の第三弾発表で、ソニック・ユースモーサムUA菊地成孔出演が明らかとなり、個人的に納得の布陣となりました。ここで満足感を覚えた人、あまりいないみたいなんだけどさ。



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