dip

・「pharmacy」買ったとです。


・ニューヨークと池袋でのライブ9曲と新曲2曲を収めたライブ盤。


・前のライブ盤は、あたかもウォークマンから落としたような極悪の音質であって、まあそれはそれで味わい深いものがあったんだけど、この新作はヤマジの歪んだギターだけでなく、ヨシノトランスのベースラインのうねりもナカニシのドラムの重みもしっかりと伝わる、なんと良好な音質であることよ。


・「fun machine」について、ヤマジのボーカルが妙にセクシャルになっていることに驚いた、みたいなことを書いた覚えがあるが、このアルバムでも、やはりヤマジのボーカルはずいぶんと力の入ったものになっている。まあどうせ、相変わらずロクにMCを挟まない、無愛想きわまりないステージになっているとは思うのだが、でも演奏も歌も、ここまで気合の入ったものであれば、誰も文句は言わないはずだ。


・メンバーチェンジ直前の、下北でライブ重ねていた頃のdipってのは、メンバーがばらばらな様子がダイレクトに聴き手に伝わるような、ダレまくった雰囲気だったけど、ホント、あの頃がウソのような充実ぶりだよ。


・やはりこれは、ヨシノの加入が大きいと思う。ヨシノトランスはインディーズ系のロック・ベーシストとしては特出したグルーヴ感を出せる(演奏中、踊っている、と言って良いほどにステップを踏むしね。ジャコ・パストリアスを出すまでもなく、ベーシストはそうじゃないと!)と思うんだけど、浮遊感を効かせたヤマジのギター・カッティングがここまで見事に決まるのも(「underwater」)、ヨシノの存在抜きには考えられないはずだ。


・三月のクアトロはマジで行かないと。まだチケットを取っていないけど、余裕のはずだしさ(笑)。でもしばらくクアトロを最後に活動休止らしいね。まあ結構しばらく突っ走った形でライブ活動を重ねてきたし、一休みも必要かもね。



pharmacy

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