読書中

菊地成孔大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』



・途中で挫折しそうになりながら、がんばって読んでいます。大学のとき使っていたジャズ・ギターの教則本が、実はバリバリのバークリー・メソッドに基づくものだ、と初めて知って感慨に耽ってしまいました。



・おかけで四度圏とか裏コードとか、そのあたりまでは学んでいたということもあってなんとなく議論をフォローできるんだけど、それ以上になると、ちょっと難しいです。コードが変わんないのがモードだ、という随分と大雑把な把握しかしていないんだけど(そうするとファンクってモードになるんだよな・笑)、そんな僕でもモードとか理解できてしまうのでしょうか?



・スケールの話とかで鍵盤を用いての説明は、ちょっとピンと来なかったりもしているんですけどね。ほら、ギターってキーの変更が簡便な楽器だから。でもとにかく、がんばって読もうっと。



・面白かったこと。近年、商業音楽の世界では、バークリー・メソッドの流儀に従っていない特異なコード進行の流れに対して、聞き手も音楽家も違和感を感じなくなっているのだそうだ。で、それは要するに物語構築の文法の変容なんだ、というようなことが述べられていたんだけど、おお、それって文学の世界で起きていることと全くパラレルじゃん!とちょっと興奮した。このへんは機会があったら、いずれ考えたい。