今年のベスト10(音楽編)

■選んでみますよ。

1 Bruce Springsteen『Magic』

 この人はもう枯れていく人になるものだとばかり思っていたから、このアルバムにはホント、驚かされた。アメリカのポップ・ミュージックに対するレスペクトに溢れていて、捨て曲が一つもない。ここにきて『ザ・リバー』のようなアルバムが聴けるとは!『RISING』とは異なり、E・ストリート・バンドの演奏が前面に打ち出されているのも嬉しかった。マックス・ワインバーグのドラムはホント、アメリカのポップ・ミュージックの宝であるだろう。タイトなスネアの強度は、まるでハル・ブレインのようだ。

マジック

マジック



2 DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN『Franz Kafka's AMERIKA』
 実は、そんなに聞き込んでいないんだよね。聴くと、ライブを二度と味わえないことを痛感してしまいそうだから。アンサンブルよりも各自のソロに重きを置くという新たな方法論で攻めていこうとするのだな、と期待が強かっただけに活動停止はホント、残念でした。最後のライブの一曲目、「ジャングル・クルーズにうってつけの日」で、演奏が徐々に熱気を帯びていったとき、目の前の女の子が失神したのはびっくりしたけど、さもありなんだったなあ。トランスここに極まり、といった感じでした。

FRANZ KAFKA’S AMERIKA

FRANZ KAFKA’S AMERIKA


3 captain funk『Heavy Mellow』

 八十年代のシティ・ポップとフロア・ミュージックの融合。最終曲「スターダスト」は、「オレたちひょうきん族」のエンディング・テーマのようですよ!

Heavy Mellow

Heavy Mellow


4 豊田道倫『しあわせのイメージ』
 詳しくは日記に書いたので。明後日のライブも楽しみだ。

しあわせのイメージ

しあわせのイメージ


5 dip『feu follet』
 詳しくは日記にも書いたので。Tシャツもやっと届いた(笑)

feu follet(フ フォレ)

feu follet(フ フォレ)


6 木村カエラ『Scratch』
 このアルバムのことはすっかり忘れていた。素晴らしい作品なんだけど、一瞬にして忘却の彼方へと消えていった。優秀な消費財であるということだろう。皮肉じゃない。優秀な消費財であるということは、優秀なポップ・ミュージックであるということだ。

Scratch

Scratch



7 面影ラッキーホール『パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた...夏』
 ライブ楽し過ぎ!DCPRGの後釜です。


8 Perfumeポリリズム
 今年の後半はこの人たちに翻弄されまくった。チケットも取れなかったし。何事なんだ。ああそうさ。ファンクラブまで入ってしまったよ(←実話)。

ポリリズム

ポリリズム


9 銀杏BOYZ『あいどんわなだい』
 JAMの「in the city」、またはマニック・ストリート・プリーチャーズの「モータウン・ジャンク」を初めて聴いた時の衝撃に近かった。十代だったら確実に、本気でのめり込んでいたはずだ。バンプ?、ケッみたいな感じで(ベスト10には入れられなかったけど、マニックの新譜も良かったね)。

あいどんわなだい

あいどんわなだい


10 土岐麻子『TALKIN'』
 荒井由実の世界の今日的展開ということだなと思ったら、コピーが「2007年版シティ・ポップ」だった(笑)。いやでも看板に偽りなしですよ。レヴェル高過ぎ。エイベックスのCDって初めて買ったかも。

TALKIN'

TALKIN'