ローリング・ストーンズ「ベガーズ・バンケット」


・昨日の大掃除は思いっきりはかどって、やっと人間としての尊厳が保てる状態になれたのだが(それまでの状態はここでは書けない・笑)、掃除のときのBGMとしてなぜか選ばれたのが、「ベガーズ・バンケット」だったのでした。で、今日も引き続きヘヴィー・ローテーションなんでございます。


・それにしても、ドラッグのにおいがぷんぷん立ち籠めるレコードである。中学生のとき初めて聴いたとき、「悪魔を憐れむ歌」の黒魔術的な(って表現は後知恵だけどね)雰囲気の濃密さにノックアウトはされたけど、他の曲は、ちょっと地味だなあ、という印象しか持てなかった。


・でも、僕が年を重ねたからか、いまでは他のブルージーな曲、カントリー調の曲にこそ狂った感じが強く感じられることですよ。ここでストーンズが出している音には、アメリカ南部の音楽的伝統を再発見した、という評価では収まらない過剰さで漲っている。


ボトルネックのスライドによるギターの音程の揺らぎや、ホンキー・トンク風のピアノのチューニングの悪さ(いや、俺の音感って悪いんだけど、音程悪いよね、これ?)が、きっちりと「狂気」を表象している、そうしたサウンドになっていると思う。つまりは、あくまで「伝統」な方法論に則ってはいるのだが、それがドラッグ・カルチャー経過後の感性において成し遂げられている、ということである。


・それはボブ・デュランもやっていたことだろうし、最近だったらベックがやっていることだ、ってことになるんだろうけど、個人的には、やっぱりコレってことになっちゃうんだよな。


・またツアーをする、っていう噂を耳にしたけど、機会があったらもう一回観ておこうかと思うよ。


・特に書くことないなら書かなきゃ良いんだけどさ。昨日の大掃除のおかげで筋肉痛がヒドイんだよ。だからおざなりな日記なんだよ。


ベガーズ・バンケット

ベガーズ・バンケット